たまブログ

雑記帳です。

タロット・ガーデン《行き方編》

こんにちは。

 

先日、イタリアのカパルビオにあるタロット・ガーデンへ行ってきました。

 

ここは

ja.wikipedia.org

というフランス人芸術家が作った公園。

ガウディに影響を受けたとニキ本人も言っていて、確かにグエル公園に少し似てるかな?

タロット・ガーデンと言う名前の通り占いのタロットカードがモチーフになっています。

 

私が初めてニキを知ったのは2015年に六本木の国立新美術館で行われた展覧会です。

作品自体はそれまでも観たことがありましたが、ニキの名前を知ったのはそれが初めてでした。

そこで紹介されていたタロット・ガーデン。

ガウディ好きの私は当然心惹かれ、絶対に行きたい、この目で観たいと思いました。

ところがここはとても行きづらく、ローマから電車で1時間40分、カパルビオという海水浴くらいしか娯楽の無い田舎に造られた公園なのです。

 

過去に行った日本人のブログがネットにあったのですが、やはり皆さん車で行かれています。

Google mapではバス停表示がありますが公園に問い合わせたところ実際にはバスは通っていません。

私は国内ですら運転できませんし、女一人なので田舎でタクシーに乗るのも恐い気がしてなんとか徒歩で行けないかと思いましたが、ストリートビューを見る限り距離的にも安全面でも不可能です。

と言うことでここは永遠に行けないと諦めていました。

 

しかし今年、やはりどうしても行きたいと思い、タクシー乗車の際には家族とLINEで連絡をとりつつ危険を回避するように計画を立てました。

 

そして当日、ローマのテルミニ駅の自動券売機でカパルビオまでの切符を往復購入。

10:12テルミニ駅発11:52カパルビオ着を選びました。

これの次は12:12テルミニ駅発13:50カパルビオ着です。

タロット・ガーデンは14:30開園ですので、12:12発でも余裕ですが、入園前にお昼を食べたかったので一本早い電車にしました。

機械の操作は英語にしてカパルビオCapalbioを選択すれば簡単に購入できます。

復路の時間の指定がありますが適当で大丈夫です。

2等車で片道9€。

往路の分だけ刻印をして電光掲示板でホームを確認。

私が乗車した際は27番ホームでしたが、改札からこのホームまではかなりの距離があり焦りました。

切符はトレニタリアのホームページ(クリックで開きます)からも事前購入できます。

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購入後、改札でPDF画面をスマホに表示して見せるだけでも大丈夫そうです。

こちらの方が事前に発車時刻や電車の番号がわかるのでお勧めです。

 

ホームに到着してからも、駅員さんに「カパルビオ?」と確認してから乗車しました。

寝てしまって乗り過ごすと戻るのに苦労するので、常に地図アプリのGPSで居場所を把握していました。

 

カパルビオは無人駅です。

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カパルビオ駅ホーム

地下通路を通って反対側に出ると駅前です。

 

さて、ここからタクシーを呼んでもらおうとインフォメーションの看板が差す方向へ歩き出しました。

しかし、インフォメーションはもう長らく開いていないようで蜘蛛の巣が張っています。

おそらく海水浴の時期にしか開かないのでしょう。

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鍵のかかったインフォメーション

駅前に戻るとタクシーの案内板がありました。

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タクシーの看板

海外で使用できるThreeのプリベイドSIMをスマホに入れてきたので、IP電話で電話ができました。

一度繋がった途端切られてしまいましたが、すぐに折り返しかかってきました。

電話口には男性の声。

しかし、ここで大問題。

英語が全く通じません。

イタリアなんですから当然です。

あれこれやりとりしているうちに「SMS」と聴こえたので、「ああ!SMSで文章で送れってことね!それなら翻訳アプリ使えばなんとかなる!」と理解して電話を切りました。

しかし、これもあとで知ったのですが私のIP電話ではSMSが送れない。。。

 

もう、自力では諦めて、駅の向かいにあるCafè del Marというカフェバーのお姉さんにタクシーを呼んでもらえますか?と翻訳アプリでお願いしました。

このお姉さんが本当に優しかったです。

一人で汗まみれで入ってきた謎のアジア人の、どこに、何時にという依頼を電話でタクシーの運転手(おそらくさっきの人)に伝えてくれました。

 

なんやかんやでこの時点で12:30を過ぎていました。

タクシーは14時にこの店に来てくれるということになりましたので、それまで待たせてもらうことになりました。

実はこの日風邪をひいていたので、本当にありがたかったです。

お礼も兼ねて食事はここで済ませ、残り時間は置いてあった雑誌を見ながら待ちました。

 

約束通り14時にタクシーが来てくれました。

恰幅のいいイタリアのおじさんです。

乗車後すぐに料金について訊くと、「帰りも5時頃迎えに行くから往復で30€」とのことで商談成立。

こちらのタクシー料金目安計算表によると片道18€だったので、かなり良心的な価格だと思います。

 

10kmの距離、自動車専用道路を走ります。

やはり歩道などは無いので歩いて行くのは不可能だと実感しました。

6、7分ほどでタロット・ガーデンの彫刻群が見えてきました。

ワクワクが止まりません。

 

タクシーを駐車場まで入れてもらい、迎えの時間を確認して車を降りました。

 

駐車場から少し歩くと入口が見えてきました。

14:10時点で一番乗りでしたが、その後開園までの間に50人ほどの人が並びました。

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右の方に何か造っていましたので施設が増えるのかもしれません。

 

14:30時間ピッタリに開園しました。

左側の受付でチケットを購入し、わき目も振らず奥へと進んでいきます。

気分を盛り上げるためか彫刻群にたどり着くまで道がカーブしています。

憎い演出です。

次からはタロットカードの順番に沿って作品をご紹介します。